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      制服組の権限を強化防衛省:組織改革 制服組の権限強化 部隊運用を統幕に一元管理


      基本的考え方は、首相官邸に設置された防衛省改革本部会議の最終的に書報告書を踏まえ、同省が平成22年度に実施する組織改革の細部をまとめたもの。
      歴史認識で政府見解と異なる論文を発表した田母神俊雄・前航空幕僚長の更迭を受け、基本方針の内容を再検討したが、「今後、前空幕長の事案も踏まえつつ、省内の検討作業を推進する」と明記しただけで、最終的に報告書を踏襲する内容となった。
      しかし10月末に発覚した田母神俊雄・前航空幕僚長の論文問題については、人事・教育制度を含め対策は盛り込まれず、自衛隊の文民統制(シビリアンコントロール)に疑問を残す内容になった。
      防衛省は二十二日、省改革本部会議を首相官邸で開き、前事務次官汚職事件など一連の不祥事を受けた省改革の指針となる「基本的考え方」(基本方針)を決めた。
      防衛省は22日、省改革本部(本部長・浜田靖一防衛相)を開き、相次ぐ不祥事を受けた2010年度の組織再編に関する「基本的考え方」をまとめた。
      ・防衛力整備部門を内局の1局として一元化し、内局に一元化 ・防衛政策局の次長以下に内局官僚を配置 ・自衛官を配置し、内局と人事混合 ・運用機能は統幕に一元化。
      内部部局(背広組)と陸海空の幕僚監部(制服組)に分かれている防衛力整備部門は統合の上、新たな部局を内局に設置。
      また、幹部自衛官の人事・教育や人事のあり方については、この間、田母神氏が校長時代の統幕学校の歴史教育や、幕僚長の人事制度のあり方が問題視された。
      部隊運用(作戦)を内局の所掌事務から外し、自衛官中心の統合幕僚監部が全責任を負うことも明記した。
      副長級に背広組を入れるとしているが、背広組の役割は大幅に縮小される。
      内局と4幕僚監部にまたがる防衛力整備部門を内局の1局として統幕に一元化することなどが柱。
      自衛隊の部隊運用(作戦)を内局の所掌を内局(背広組)の運用企画局から、制服組主体の統合幕僚監部(統幕)に移管して統幕に一元的に担うなど、制服組の権限を強化する内容。
      新局の業務は(1)年度予算の編成・執行(2)主要部隊、主要装備、研究開発、自衛官定数などの整備構想・計画の策定−などとなり、膨大な権限を有する。
      Generated 2008-12-23_9:52





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