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イラン：ノーベル平和賞を受賞した活動家の事務所を強制的に閉鎖 イラン警察
人権活動家の女性弁護士、シリン・エバディさん（ロイター） ロイター通信によると、イランの女性人権活動家で２００３年にノーベル平和賞を受賞した弁護士シリン・エバディさんが率いる非政府組織（ＮＧＯ）「人権擁護センター」の事務所が２１日、イランの警察当局の家宅捜索を受け、閉鎖された。
イランの反体制派や政治犯への支援に当たってきたエバディさんや同センターは、活動に対し当局からたびたび圧力を受けている。
センター関係者によると、テヘラン北西部の事務所を警官数十人が捜索、エバディ氏に退去を命じた。
２１日は同センターが、今月１０日の「世界人権デー」６０周年を祝う催しを予定していた。
ナルゲス・モハンマディ副代表は毎日新聞の取材に「司法当局の令状も、説明も何もなかった」と語った。
副代表によると、テヘラン北西部の事務所で２１日夕、世界人権デー（１２月１０日）を記念する集会を予定し、政治家や学者、学生ら約３００人を招待していた。
周辺を取り囲んでいた警官隊が、集会開始直後、理由を示さずに家宅捜索に入り、全員に退去を命令し、事務所を管理下に置いたという。
当局はビデオカメラで来場者を撮影し、エバディ氏らセンターの幹部に出頭を求めたが、センター側は「令状がない」と拒否した。
同センターは弁護士仲間らとともに運営し、アフマディネジャド政権になって司法当局が言論弾圧を強めていると批判してきた。
政治犯への支援や女性の地位向上を求めて活動するエバディ氏や人権擁護センターはこれまでも脅迫などの圧力を受けてきた。
テヘラン中心部にあるエバディさんの個人事務所では同日、世界人権宣言６０周年を記念する２００人規模の集会が開かれた。
集会では元政治囚にエバディ氏が賞を授与し、１０人の招待者が人権問題を巡り講演する集会を予定だった。
センター関係者によると、テヘラン北西部の事務所を警官数十人が捜索、エバディ氏に退去を命じた。
数十人の警官隊が、事務所を囲む一方、事務所に入って集会開催を妨害し「封鎖する」と告げたという。
幹部によると、数十人の警察官らが首都テヘラン北西部の事務所に令状なしに立ち入ったという。
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