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大相撲時津風部屋の序ノ口力士暴行死した事件で、兄弟子3人に有罪判決 時津風部屋暴行死で名古屋地裁
芦沢政治裁判長は伊塚雄一郎被告（２６）＝番付外怒濤＝、木村被告正和被告（２５）＝序ノ口７枚目明義豊＝両被告に懲役３年、執行猶予５年（求刑はいずれも懲役３年６月）、藤居正憲被告（２３）＝番付外時王丸＝に懲役２年６月、執行猶予５年（求刑懲役３年）を言い渡した。
検察側は論告で、３被告が暴行を加えた動機について、山本被告の指示が契機となったとした上で、「（宿舎を逃げ出すなどした斉藤俊さんに）自分たちも強い怒りの感情を抱いていたい」と指摘。
時津風部屋の序ノ口力士暴行死事件の判決公判で、名古屋地裁に入る藤居正憲被告＝１８日午前８時４８分 大相撲時津風部屋の力士暴行死事件で、兄弟子３人に執行猶予付きの有罪判決を言い渡した名古屋地裁の芦沢政治裁判長は、判決で「相撲部屋では体罰が常態化しており、兄弟子３人が制裁的な暴行に自制心をまひさせていた面もあった」と相撲界の体質にも言及した。
判決は一連の暴行について、「山本順一被告がビール瓶で殴打して始まり、ぶつかりげいこも最後まで山本被告の強い意向で行われた」と元親方の関与を認定した。
量刑理由では「安易に暴力で制裁を加え、被害者の尊厳を軽視した悪質な犯行だが、暴行を指示した山本順一被告の刑事責任とは顕著な差異がある」と説明した。
斉藤俊さんに致命傷を与えたぶつかりげいこ」について「技量、体力ともに未熟で、前日に受けた暴行でダメージを受けていた斉藤さんに長時間、多数回の殴打を加えており、正常なけいこの範囲を明らかに逸脱していた」と述べた。
芦沢政治裁判長は「被害者1人に対し、2日にわたって、集団でし烈かつ執拗（しつよう）な暴行を加えたもので甚だ悪質」と指摘。
判決理由で、芦沢政治裁判長は、判決で「相撲時津風部屋で親方の指示は絶対的で、弟子が従わないことは極めて困難だった」と指摘。
判決によると、３被告は山本被告らと共謀し、昨年６月２５日、愛知県犬山市の宿舎で斉藤俊さんの額などを空のビール瓶で斉藤さんの頭を殴った上、鉄砲柱に縛り付けて集団で暴行。
兄弟子3人と元親方山本順一被告との共謀を認定するとともに、山本被告の兄弟子3人への暴行の指示を認めた。
翌２６日もぶつかりげいこ」と称し、何度も土俵に体をたたき付けるなどで連打して外傷性ショックで死亡させた。
Generated 2008-12-18_21:13
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