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小中学校に非常勤講師1万人 理数授業増加へ対応
「ゆとり教育」への批判から学力が向上の姿勢を明確にした新学習指導要領は、小学校で１１年春、中学校で１２年春に全面実施の予定だが、文科省は算数・数学と理科については来春から前倒し実施する。
専門家会議が１５日公表した分析報告では、各教科のＡ問題（知識中心）、Ｂ問題（活用中心）について、今年の調査で高学力層（全国で成績が上から４分の１）が前回０７年調査より１０ポイント以上増えたり、低学力層（下から４分の１）が１０ポイント以上減ったりした学校公開」の取り組みを０７年度と０８年度で比べた。
延べ５９カ国・地域の小学４年生と中学校で１２年生を対象に、国際教育到達度評価学会（本部・アムステルダム）が０７全面年春に実施した算数・数学と理科の学力調査でも思うような結果が発表された。
学力問題以外では、小４で算数の勉強が「楽しい」と思っている子どもは７０％と前回０３年より５ポイント上がったが、世界平均よりはなお１０ポイント低い。
小中学校の算数・数学と理科で来春から授業時間と内容が大幅に増えることに対応するため、文部科学省と財務省は１６日、授業支援の非常勤講師を学校現場に配備できるよう、約１６万人分の予算をつける方向で調整に入った。
課題解決の資料を図書館で探す「調べ学習」などで、例えば算数の「知識」問題で高学力層が増えた学群では、実践している割合が前回０７年調査より１１．６ポイント増の６８．６％。
「勉強が「楽しい」と答えたのは、日本の中学理科が５９％（国際平均７８％）でワースト３位に。
小６と中３を対象に実施した全国学力調査をめぐり、成績が向上した学校を文部科学省の専門家会議が分析したところ、「授業で学校図書館を活用する」「地域への学校公開日」を設ける」といった取り組みに力を入れているところが目立った。
新たに配備する非常勤講師は退職した教員を中心に活用することが考えられており、経験を踏まえてわかりやすい授業を展開したり、正規の教員と組んで少人数の授業やチームティーチングを進めたりすることが期待されているという。
Generated 2008-12-19_6:3
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