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世界一体で人権改善を 世界宣言60年で国連総長
今年のノーベル物理学賞を受賞する益川敏英さん（６８）、小林誠さん（６４）と、化学賞の下村脩（おさむ）さん（８０）が８日、ストックホルム大学で受賞記念講演をした。
ノーベル賞受賞の記念講演を終えた（右から）益川敏英・京都大名誉教授、小林誠・高エネルギー加速器研究機構名誉教授、南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授の代読をしたローマ大のジョバンニ・ヨナラシニオ教授＝８日、ストックホルム大（共同） ストックホルム中心部にあるコンサートホールで８日夜、今年のノーベル賞受賞が決まった学者らを招いたコンサートが開かれた。
４人ともリラックスした様子でガーディナー指揮のドボルザークやモーツァルトの曲に聞き入り、終了後は他の観客と共にロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団などに立って拍手を送った。
国連のピレイ人権高等弁務官は９日の記者会見で、現在の景気悪化で「貧しい人々がさらに悲惨な人権状況に直面する危険性がある」と述べ、貧困拡大が人悪化に直結する可能性に懸念を表明した。
「私は家具職人の息子として生まれました」と話し始めた益川敏英さんは「父は小さな家具工場を営んでいましたが、自国が引き起こした悲惨で無謀な戦争で無に帰しました」と語った。
いまなお人権侵害が続く現状を踏まえ、潘基文事務総長は、人権状況改善に向け「共同責任として行動することを希望する」との声明を出し、世界一体となった取り組みを訴えた。
09年の旅客運送量は前年比3％減、貨物運送量は5％減の予測で、ＩＡＴＡは「収入面はこの50年間で最悪の環境」（ジョバンニ・ビジニャーニ事務局長）という。
戦禍からの復興の希望と歩を重ねるように育った「時代の子」でもある益川敏英さんは高校時代、後に恩師になる名古屋大の坂田昌一教授の画期的業績を新聞で知った。
下村脩さんは、長崎原爆による惨禍の写真を壇上の大スクリーンに示しながら「原爆が落ちたとき、１６歳で長崎市街から１５キロ離れた工場で働いていた。
両夫妻にはホール２階に、スウェーデンのカール１６世グスタフ国王ら王室をはさむ形で最も近い席が用意され、物理学賞の格の高さがうかがえた。
Generated 2008-12-11_0:49
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