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台湾の馬英九総統は五月の総統就任直後、ダライ・ラマ氏受け入れ拒否の意向
馬総統は今月３日、一部の海外メディアとの会見で、ダライ・ラマ十四世が来年の訪台を打診していることについて、「『中華民国（台湾）』には信仰の自由がある」としながらも、現時点での受け入れに難色を示した。
３日、台北市内で海外メディアと記者会見する台湾の馬英九総統（共同） 台湾の馬英九総統は３日、台北で海外メディアと会見し、チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ１４世が来年に台湾を訪問を検討していることについて「一般的に宗教指導者の訪問は歓迎するが、今の状況では良い時期と思わない」と述べ、訪問を認めない姿勢を明確にした。
これに対し、「民主・人権擁護」の観点から反発を強める野党、民主進歩党では、一部の立法委員（国会議員）がダライ・ラマの独招致に動き出すなど、馬政権の急速な対中接近への不満が噴き出しており、馬総統はダライ・ラマ氏受け入れ問題でも世論と対中政策の間で板挟みとなっている。
しかし、対中関係の改善に力を入れる英九馬政権にとって訪台受け入れは、来年も予定されている中台交流窓口機関のトップ会談開催などにマイナスと判断したとみられる。
総統は５日にも同様の発言を繰り返し、５月の総統就任時に「宗教指導者の身分として歓迎する」と糾弾した発言を軌道修正させた。
これに対し、「民主・人権擁護」の観点から反発を強める野党、民主進歩党では、一部の立法委員（国会議員）がダライ・ラマの独招致に動き出すなど、馬政権の急速な対中接近への不満が噴き出しており、馬総統はダライ・ラマ氏受け入れ問題でも世論と対中政策の間で板挟みとなっている。
「今は良い時期とは思えない」と中国の立場に配慮、問題の政治波及を避ける戦術だが、与党、中国国民党内にも「国際的信頼を得た人物であり、再考すべきだ」（王金平立法院長＝国会議長）と弾力的な対応を求める声もある。
一部地元メディアは、１１月に初訪台した際に作品を見た中国の対台湾交流窓口機関、海峡両岸関係協会の陳雲林会長が北京の会議で「日本の皇民化（教育）の影響がみられる」と述べたのが理由と報道。
Generated 2008-12-6_4:44
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