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年初の石油減産を強く示唆 OPEC議長
石油輸出国機構（ＯＡＰＥＣ）のヘリル議長（アルジェリア・エネルギー鉱業相）は２９日夕、カイロで開かれた緊急会合の後、本紙など複数のメディアと会見し、下落傾向が続く石油需要減が予測に悲観的な見方を示し、来年初めからの追加減産を強く示唆した。
カイロのホテルで記者団の質問に答えるサウジアラビアのヌアイミ石油相＝２９日、尾形写す 石油輸出国機構（ＯＡＰＥＣ）は２９日の緊急会合で、減産は見送りを決めた。
石油輸出国機構（ＯＡＰＥＣ）は２９日の緊急会合が２９日、エジプト・カイロで開かれ、アルジェリアで１２月１７日に開催する次回臨時総会で追加減産は見送りを決める見通しとなった。
ＯＰＥＣは１０月２４日の緊急総会で日量１５０万バレルの減産は見送りを決め、１１月１７日に実施した。
１０月に決めた減産の効果や推移を見極める必要があることからの追加減産を見送り、現行の目標生産量を２７３０万バレル（イラクとインドネシアを除く１１カ国）に据え置く見通しだ。
石油輸出国機構（ＯＡＰＥＣ）のヘリル議長（アルジェリア・エネルギー鉱業相）は２９日夕、カイロで開かれた緊急会合の後、本紙など複数のメディアと会見し、下落傾向が続く石油需要減が予測に悲観的な見方を示し、来年初めからの追加減産を強く示唆した。
ヘリル議長（アルジェリアのエネルギー鉱業相）は会合の後、「需要と供給のバランスを保つため、１２月の総会で、必要な追加的な措置を検討することで各国が合意したい」と語った。
ＯＰＥＣの減産にもかかわらず下落傾向が続くのは、金融市場の混乱で投機的な資金が細っていることに加え、世界同時不況の様相が強まるなかで原油の需要減が予測されているためだ。
これまで減産を強く主張してきたイランが２８日、「減産の決定は１２月の総会に先送りになるだろう」（ノーザリ石油相）と述べて態度を軟化させた。
一部加盟国の強い要求もあり、中東産油国が加盟するアラブ石油輸出国機構（ＯＡＰＥＣ）の緊急会合に合わせて、ＯＰＥＣを急遽（きゅうきょ）開いた。
ＯＰＥＣは１２月１７日にアルジェリアで臨時総会を予定しており、石油価格維持のため、次回臨時総会で目標生産量の引き下げを決定するとみられる。
Generated 2008-12-1_5:25
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