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乱獲で個体数のが急減しているの大西洋と地中海のクロマグロ：漁獲を枠2割削減 資源管理機関の総会合意
個体数が急減している大西洋のクロマグロ（サン・フェリックス氏撮影、世界自然保護基金提供） 乱獲で個体数が急減している大西洋のクロマグロに関する資源管理機関「大西洋まぐろ類保存国際委員会（ＩＣＣＡＴ）」がモロッコのマラケシュで開かれていた年次総会は２４日、東部大西洋と地中海のクロマグロの漁獲枠について、２００９年は２万２００９年は２万２０００トン、１０年は１万９９５０トンに削減することで合意し閉幕した。
年次会合では、減少が著しい同海域のクロマグロ資源を回復させるため、漁獲枠を年間１万９９５０００トンに削減するよう求めたＩＣＣＡＴ科学委員会の勧告を日本や米国が支持したが、欧州連合（ＥＵ）や地中海沿岸諸国は反対した。
小型のものを取って育てる「蓄養」施設のいけすへのクロマグロの移し替えに際しては、ビデオカメラによる記録などが義務付けられた。
乱獲につながりやすい巻き網漁の期間については、７月から６カ月間の現行禁漁期を６月１５日から４月１５日までの１０カ月間に拡大。
水揚げされるクロマグロ＝境港市の境港で、小松原弘人撮影 モロッコのマラケシュで開かれていた「大西洋マグロ類保存国際委員会（ＩＣＣＡＴ）」の年次会合は２４日（日本時間２５日早朝）、閉幕し、東部大西洋と地中海での０９～１１年のクロマグロ漁獲枠を現状より約２割削減することを決定した。
総会は違法漁獲を制限するため、新たにオブザーバー制度の創設を決定。
この海域のクロマグロは大部分が日本向けで、漁獲枠２割削減による値上がりなどで日本の市場に影響は避けられないとみられる。
一方、欧州連合（ＥＵ）側は限定的な削減を提案し対立したが、最終日の協議で双方が歩み寄った。
巻き網漁の期間については４月１５日〜６月１５日の２カ月に短縮され、それ以外は禁漁期になった。
不適切とされた場合は、年間漁獲枠の一時凍結や削減などの制裁措置を取る。
水産庁は「マグロ類全体の消費に占める割合や在庫水準から見て国内の供給量や価格に当面、大きな影響はない」としているが、希少生物の国際取引を規制するワシントン条約による保護を求める動きもあり、予断を許さない状況だ。
Generated 2008-11-26_6:39
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