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薬害C型肝炎訴訟は全面解決へ 日本製薬とも合意案了承
薬害Ｃ型肝炎訴訟の全国原告・弁護団は２４日、大阪市内で会議を開き、被告企業３社のうち１社だけ残っていた日本製薬（本社・東京都）が提示していた和解案を受け入れることを決めた。
弁護団によると、日本製薬との間で基本合意書案は、９月に田辺三菱製薬や子会社「ベネシスと締結したものと同様で、被告企業側が薬害を起こした責任を認めて謝罪し、再発防止に取り組むことが主な内容となる。
９月には被告企業３社のうち「田辺三菱製薬」（大阪市中央区）と子会社「ベネシス」（同）と基本合意書を締結して訴訟が終結し、日本製薬と和解協議が続いていた。
汚染された血液製剤でＣ型肝炎に感染したとして、患者らが賠償を求めた薬害Ｃ型肝炎訴訟の全国原告・弁護団会議が二十四日、大阪市内で開かれ、被告企業の日本製薬」（東京）との事実上の和解となる基本合意書案が了承された。
＜薬害Ｃ型肝炎訴訟＞血液製剤「フィブリノゲン」「第９因子製剤」を投与されてＣ型肝炎に感染した被害者が、国と製薬会社３社（田辺三菱製薬、同社子会社「ベネシス、日本製薬）に損害賠償を求め、２００２年から集団提訴。
日本製薬側が血液製剤「ＰＰＳＢ−ニチヤクによる薬害発生や被害の発生・拡大を防止できなかった責任を認めて謝罪し、再発防止に全力を尽くすことなどが盛り込まれた。
この基本合意を結んだ上で、裁判上の和解はせず、各地の地裁・高裁で国と和解した原告が、日本製薬への請求を放棄し、訴訟を終結させる形をとる。
◆まだ終わってない 原告代表の山口美智子さん（５２）の話区切りになるかもしれないが、薬害Ｃ型肝炎の問題はまだ終わっていない。
一社だけ残っていた日本製薬との交渉もまとまる方向となり、二〇〇二年から各地で提起された集団訴訟は全面解決に向かう。
国のほか、大半の原告にとって被告企業となっている田辺三菱製薬」（大阪市、旧ミドリ十字）など二社との基本合意は既に成立。
薬害Ｃ型肝炎訴訟、全被告企業と和解へ日本製薬とも2008年11月24日22時38分印刷ソーシャルブックマーク。
さらに企業側の恒久対策として、被害実態調査や新薬の開発、原告側との定期的な継続協議を明記しているという。
Generated 2008-11-26_6:50
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