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      石油事業合併:需要の低迷に危機感 合理化効果に期待


      出光興産は9月に10〜12月の原油処理量を11月は前年同期比14%減と計画に追加していたが、28日してに追加減産を発表し、同15%減の740万キロリットルにする。
      昭和シェル石油も追加で減産を発表し、10〜12月の原油処理量を11月は前年同期比8%減の666万キロリットルになる予定だ。
      国内のガソリンや軽油などの石油製品需要は、少子高齢化による自動車利用の低下や低燃費車の普及などで07年度まで3年連続で減少。
      石油元売り3社、追加して減産ガソリンの販が売落ち込み2008年11月28日21時57分印刷ソーシャルブックマーク。
      右は新日鉱ホールディングスの高萩光紀社長=4日午後、東京都内のホテル 新日本石油と新日鉱ホールディングス(HD)が経営統合を決めたことで、国内石油会社の合従連衡が進むことは確実だ。
      また、系列のガソリンスタンドも「ENEOS」(新日石)と「JOMO」(新日傘下のジャパンエナジー)を合わせて約1万3700カ所もあり、新日石の西尾進路社長は「数が多すぎる」として統廃合を進めたい考えだ。
      消費者の節約志向や燃費の良い車への買い替えなどでガソリンの販売が落ち込んでいるほか、景気の後退による化学製品の減産で、その原料であるナフサ(粗製ガソリン)もだぶついているからだ。
      国内のガソリンの販売シェアで3分の1強を占める巨大企業となることに、業界内には「業界の体質改善に資する」(出光興産社長の天坊昭彦石油連盟会長)と歓迎の声も出ている。
      石油情報センターが27日発表したレギュラーガソリン1リットルあたりの店頭価格(25日時点)は全国平均で前週(17日)より4.1円安い127.9円になった。
      石油連盟の天坊昭彦会長(出光興産社長)は27日の記者会見で「(ガソリンが)原油の値下がり分以上に下がっている」と述べ、需給がだぶついているとの見方を示した。
      最大手の新日本石油は10月末時点で、原油からガソリンや軽油などを精製する処理量を11月は前年同月と比べて15%減らすとしていたが、実際は25%減らした。
      一方で、利益率の高い原油開発や、太陽光発電など新エネルギー関連の投資を積極化し、「収益力がしっかりした骨太の会社にしたい」(西尾進路社長)という。
      Generated 2008-12-5_1:20





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