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新生銀・あおぞら銀 経営再建苦戦中
投資先の米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）系金融子会社ＧＭＡＣの株式の減損処理額が、金融危機で２３３億円に膨らみ、同じく投資先のヘッジファンドや証券化商品の損失も計１６７億円にのぼった。
この結果、経営の健全性を示すＦＧの自己資本比率は９月末で０．２５％程度押し上げられ、１０．２５％（今年３月末は１０．５６％）となった。
本業の銀行部門のもうけを示す実質業務純益も融資の減少で利ざや収入が減ったほか、相場低迷で投資信託などの販売手数料が減り、合計で１３．０％減の１兆４２４１億円と振るわなかった。
社長は辞任示唆あおぞら銀行単体では、米ゼネラル・モーターズ系の金融子会社やヘッジファンドなどへの投資損失が一気に膨らみ、税引き後利益が３２８０億円の最終赤字（前年同期は４２７億円の黒字）に転落した。
（左から）三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループの畔柳信雄社長、みずほフィナンシャルグループの前田晃伸社長、三井住友フィナンシャルグループの北山禎介社長 三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ（ＦＧ）などは大手銀行６グループの平成２００８年９月中間連結決算が１８日、出そろった。
主要な銀行グループの０８年９月中間連結決算発表がピークとなった１４日、三井住友フィナンシャルグループ（ＦＧ）など発表した５グループすべての収益が大幅に悪化した。
傘下の三井住友信託銀行などで、景気減速に伴って不良債権の処理費用が前年同期比１５９０億円増の３０２１億円に上ったため、ＦＧの純利益は同５１．２％減の８３２億円。
０８年９月中間連結決算では、米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）の関連金融子会社への投資やリーマン・ブラザーズ向け融資の増加などで総額は４０１億円の不良債権の処理による損失を出したのが響いた。
不動産市況の急速な悪化などを受け、関連の融資を手がける金融子会社で不良債権の処理費用１１９２億円を計上した他、株式の減損処理で１１７億円の不良債権処理による損失を計上した。
公的資金を資本注入され経営再建中のあおぞら銀行単体では、経営の健全化計画で示した利益目標の下限を２期続けて下回り、政府から経営陣の責任が問われる見通しだ。
Generated 2008-11-19_11:32
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