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「通過点に過ぎない」原告らが決意を新た 薬根絶や害肝炎原告側が日本製薬とも和解となる基本合意
合意書締結の調印式で、うち日本製薬の三浦勉社長は「被害の発生とその拡大を防止できなかったことについて、感染されたみなさまや、その家族、遺族の方に対し、心より深くお詫び申し上げます」と謝罪。
基本合意書への調印後、原告らに謝罪する日本製薬の三浦勉社長（右）＝１４日午後、東京都千代田区、高波淳撮影日本製薬との和解の基本合意書調印後、記者会見する原告の細見悟司さん（右）と山口美智子全国原告団代表＝１４日午後、東京都千代田区、高波淳撮影 薬害Ｃ型肝炎訴訟で、全国原告団・弁護団のメンバーらからは１４日、被告企業３社の一つ、日本製薬（東京都千代田区）との間で、和解の基本合意書を結んだ。
日本製薬との基本合意書締結の調印式で、全国原告団・弁護団のメンバーらは硬い表情で書類に調印した＝１４日午後、東京都千代田区の同社 薬害根絶や肝炎訴訟で、汚染された血液製剤で、Ｃ型肝炎に感染したとして賠償を求めた薬害肝炎訴訟で、全国原告・弁護団と、被告企業の日本製薬（東京）は１４日、東京都内で、事実上の和解となる基本合意を締結した。
実名を公表した北海道在住の原細見悟司さん（４１）は「長年苦しめられている人間が大勢いることを真剣に受け止め、二度と被害者を生み出さないための対策をはっきりと示してほしい」と訴えた。
１０歳のときの心臓手術で使用した日本製薬の血液製剤で、Ｃ型肝炎に感染した東京原告・弁護団の細見悟司さん（４１）は、「病気を治すための薬を作っている製薬会社が、逆に病気を引き起こし、患者を苦しめていることをしっかりと受けとめてほしい」と訴えると、会場からすすり泣きがもれた。
「（今日の締結は）薬害Ｃ型肝炎原告・弁護団の最終目標である薬害根絶と一般肝炎対策の実現の通過点にすぎない」と気持ちを新たにしていた。
国のほか、ほとんどの原告の被告企業となっていた田辺三菱製薬（大阪市、旧ミドリ十字）など２社との基本合意は既に成立。
「基本合意書で約束した恒久対策などに対し、誠実に対応していく」と表明した。
日本製薬本社内で開かれた調印式で、同社の三浦勉社長は「被害の発生とその拡大を防止できず、被害者のみなさまに心より深くおわびしたい」と謝罪。
Generated 2008-12-16_4:54
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