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井戸水の浄化過程でシアン化合物が検出 塩素処理で生成か 伊藤ハム調査委報告 年内工場再開へ
伊藤ハム（兵庫県西宮市）の東京工場（千葉県柏市）で基準を超すシアン化合物が検出された地下水で商品を製造していた問題で、外部識者による同社の調査対策委員会（委員長＝藤巻正生東大名誉教授）は５日、「シアン化合物は地下水の不十分な塩素処理で生じた」と結論づけた。
再現実験をした伊委員（北里大講師、水環境学）によると、この地域の地下水には窒素分が多く、塩素処理が不十分だとシアン化合物ができることが確かめられた。
伊藤ハム、消毒薬の保管体制に不備＝シアン検出で調査委報告 伊藤ハム、消毒薬の保管体制に不備＝シアン検出で調査委報告 伊藤ハム東京工場（千葉県柏市）の地下水から有毒のシアン化合物が検出された問題で、同社が設置した調査対策委員会（委員長・藤巻正生東大名誉教授）は５日、記者会見し、地下水の消毒などに使っている薬品「次亜塩素酸ソーダ」が、保管体制の不備により変質し、窒素分を多く含む地下水の成分と反応してシアンが生成された可能性が高いと発表した。
委員会は、「地下水自体の汚染はないと考えられる」と結論づけた。
伊藤ハムは8日から、東京工場（千葉県柏市）が基準を超えるシアン化物を含む井戸水を加工食品に使っていた問題で、外部識者による同社の第三者委員会は5日、同工場が浄化用の消毒剤を適切に管理していなかったことから、井戸水の浄化過程でシアンが生成されたとする調査結果をまとめた。
委員会によると、原因は浄化処理のために加える次亜塩素酸ナトリウムの量の不足などから、塩素処理が不十分になって水の有機物が化学反応し、シアンが生成されたことが推測されるという。
委員会によると、東京工場は井戸水の浄化処理に使う塩素酸系消毒剤の保管タンクを十分に洗浄しておらず、決められた量を使っていなかった。
工場で異常があった場合の対応マニュアルや消毒剤の管理体制、使用方法などを見直したうえで、年明けから一部操業を再開する予定。
塩素処理用の次亜塩素酸ナトリウムを常温で保管していなかったことなどで、有塩素濃度が下がって処理が不十分になったとしている。
Generated 2008-12-6_9:29
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